特集：忘れてはならないもの

　私たちの身近には人間関係に苦しむ若者が沢山いる。どう付き合っていいか分からない、失敗しないかと、人目を気にする…そんな不安から生きる意欲が湧かない。どうしたら自信を持って誇り高く生きられるだろうか。そのために忘れてはならないものは何か。感謝、誠実、正直、救い、恩人、家、両親…、私たちは何を大切にして生きてきたのか？人間は同じ過ちを繰り返しやすい。忘れてはならないものを、それぞれの心に刻みつけておきたいものである。
　たとえば、一世代前には国のため、家のため、帰属する集団のためにと矜持を持って生きていたように思う。今はそれがない。苦しむことは嫌だ、恥はかきたくない、自分のためにというレベルでしかものごとを考えられない。そして、かえって苦しみを生んでいる。
　最終的には、健全な集団に帰属してその集団のために生きることが充実して、伸びやかに生きる道ではないだろうか。金メダルを取って相対比較の世界で誇らしく思っても、その誇らしさは長続きするだろうか。やはり、若者たちには誇れる集団の一員となり、胸を張って生きていってほしい。

目次

巻頭言　悲しみを共に担う心　水谷幹夫

特　集　忘れてはならないもの

城下町に暮らして　　　戸谷渥子
新しい教会づくり　　　岡田　仰
とうちゃんが遺したもの ストッブス　　田原静江
アメリカが忘れてはならないもの　　　　平野良子
マレーシアに暮らして　新谷　寛
ポレポレ、ゆっくりやりましょう　　　　瓜生正彦
「神の秘められた計画」とうちなんちゅ　照屋伊津子
忘れてはならない大切なこと　　　　　　真鍋明子
大学生活で得たもの　　竹内凪沙

新連載　枯木逢春 清水春鷹

連載 キリスト教生活共同体の歴史　第15回　
　モラヴィア兄弟団（ヘルンフート同胞教団）
　― 見張りの丘の光 ―　　後藤敏夫

連載最終回　真の福音 大澤憲一
― 神の秘められた計画を通して見た聖書の真理 ―


新版『壊れた私 元気になった』出版記念会レポート
「甦る命の輝き」
　きっと面白いことが起こる　新谷道子
　生きる目的を知りたくて　　杉浦　恵
　壊れた私　元気になった　　長野初美


感　謝
～「丹波塾」聖書セミナーを終えて～　　日平　緑